お肌の悩みの中で、ニキビが気になる方は多いと思います。
■年齢によるもの(若い人に多い)
■スキンケアの不足
■化粧品が合わない
といったものがまず原因として挙げられます。
《食事による体内の変化もニキビの原因》になっていることに注目したことありますか?
栄養学の専門誌での試験によると、未精製炭水化物(玄米や全粒粉、十割そばなど)がニキビの症状の改善に役立つことを紹介しています。15~25歳の若者を対象とした研究の結果、摂取する炭水化物を未精製炭水化物とした食事を12週間続けることで、ニキビの症状が改善した上に体重なども改善したことが示されたのです。
この結果について、論文では
「未精製炭水化物を選んだことで血糖値の変動が抑えられ、ニキビを悪化させるホルモンが減ったためではないか?」
と考察しています。
過剰な糖分によって引き起こされる体内の変化は健康にも美容にも悪いことは多くの研究で明らかになっています。
しかしながら、もう一つ重要な点があると考えられます。それは腸内環境です。未精製炭水化物に豊富に含まれる食物繊維が腸内環境を改善したことで、肌へのダメージも減ったことも考えられます。
腸内環境とニキビの関係を調べた報告もいくつか出てきており、
■ニキビの人は乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌が少ない。
■ニキビの人はタンパク質をエサとする菌(一般的に悪玉菌)が多い。
ことがわかっています。
特に、タンパク質をエサとする菌が多いことは注目に値することです。
なぜなら未消化のタンパク質は悪玉菌によって腐敗されてしまうと、体内にダメージの与える物質が生産されてしまうからです。
甘いものを代表する精製炭水化物やタンパク質の多い肉の誘惑はなかなか断ちにくいですが糖分やタンパク質の対策をすることが、ニキビの悪化を防ぐカギになることは間違いないでしょう。